Borderless Canvas の使い方

目次
  1. はじめに
  2. 1分で体験するBorderless Canvas
  3. 操作説明
  4. すぐに使える事例集
  5. FAQ
  6. 付録:サーバコンポーネントのインストール
  7. 付録:EasyStarterの操作方法
  8. 付録:SkyDrive機能の利用方法
  9. 免責事項
 

 

1. はじめに

BorderlessCanvasにようこそ!このツールは、大勢の人々で1枚の模造紙を共有して、発表したり議論したりすることができます。たとえば、以下のような使い方ができます。

 

 


BorderlessCanvasを使うためには、以下の条件が必要です。

 

Borderless Canvasは、東京大学マイクロソフト先進教育環境寄附研究部門 において開発・研究が行われており、CodePlexにおいてソースコードが公開されています。

2. 1分で体験するBorderless Canvas

以下の無編集動画では、1分間でBorderless Canvasを体験いただけます。

 

ここでは、グループ認証(後述)や役割(後述)の設定がない、EasyStarterが紹介されています。これは簡便にBorderless Canvasを活用できて便利ですが、誰からも閲覧や編集がされてしまいます。通常は以下に説明する「詳細設定し開始」をお使いください。EasyStarterの操作方法はこちらです。

 

3. 操作説明

Borderless Canvasは大勢の人々やたくさんのコンピュータ、ディスプレイを巻き込むシステムです。しかし基本的には、それぞれのコンピュータ上でWebサイトから認証を行い、自分の役割を決定するだけの簡単な手順で議論を開始できます。

管理者(議論のリーダーや発表者、講師など)と一般参加者(それ以外の聴衆、学生など)に分けて、必要な手続きと操作方法を説明します。


3.1 管理者(議論のリーダーや発表者、講師など)の操作

管理者は、まず機器の準備を行い、その後Webブラウザ上で「グループ」を作り、資料をアップロードして、一般参加者に参加手続きを周知させます。


3.1.1 機器の準備

どのような機器を用いるかは、皆さんの会場の機器の構成や行いたい活動によりますので、4.すぐに使える事例集を参考にしてください。

会場における機器の準備は、各参加者がノートパソコンを持ち込む場合や、集合後の時間に余裕がある場合は各参加者にそれぞれお願いしてもよいですが、通常、教育機関ではコンピュータ室のような備えつけのコンピュータを用いることがほとんどですので、管理者側で行うことが多いでしょう。

以下がその手順です。


用いる機器をすべて設置し接続し電源を入れ、ネットワーク接続を確認した上でInternetExplorerを起動し、Borderless CanvasのWebサイトを開いた状態にします。

ノートパソコンがスリープしたりスクリーンセーバ状態になると困る場合は、[windowsキー] + [x] でWindowsモビリティセンターを起動し、そこからプレゼンテーションモードをオンにすることで防げます。


プロジェクタやプラズマディスプレイが複数台あり、それらにコンピュータをそれぞれ接続できる場合は、機器を会場に設置しコンピュータと接続し、コンピュータ上でBorderless CanvasのWebサイトを開いた状態にし3.1.3の手順に従ってください。


3.1.2 Webブラウザ上でグループの作成


ここで行う作業を、まず無編集の動画で説明します。

グループ作成:

InternetExplorerでBorderless Canvasのトップページ(公開試用サーバならこちら)にアクセスし、「詳細設定し開始」を選びます。

グループの作成フォームに、新しいグループIDとパスワードを設定しグループを作成します。

グループは使い捨てです。一回の利用が終わったら、次はまた新しいグループを作るようにします。

グループIDやパスワード、発表資料の内容は、第三者から大変簡単に閲覧することができますので、機密情報やプライバシー情報は絶対に入力しないでください。

次に、役割選択画面で、想定する運用形態から「発表者/Presenter」か「出題者/Questioner」を選択し、クライアントソフトウェアを起動します。

初回の起動時のみ、クライアントソフトウェアがダウンロードおよびインストールされるので、許可のクリックをお願いします。

資料のアップロードと配布:

白紙からの議論ではなくスライド資料をもとに議論を行う場合は、PowerPointで作成したファイルをクライアントソフトウェア上にドラッグアンドドロップします。

資料の配置方法を聞いてくるので、お好きなものをお選びください。(複数のプロジェクタを使う際は、横一列にするのが無難です)

するとPowerPointが起動し、資料をBorderless Canvasに転送します。 

PowerPointが終了したら、完了の合図です。

メニュー項目から「配布/Distribute」を選択し、資料をアップロードします。

これが終了すると、以後他の参加者がこのグループにログインすると、自動的に資料が読み込まれるようになります。


「出題者/Questioner」として開始した場合は、メニュー項目の「クイズボード」から、何人用のクイズボードを作るかを決定し、配布作業を行います。


グループの周知:


グループIDとパスワードを、なんらかの手段で参加者に周知します。(口頭、メールや講義用掲示板等)


http://bc.unryu.org/bc/login.aspx?ReturnUrl=%2fbc%2fgroupstarter.aspx&group=xxxxxx


xxxxxxはグループID)


というリンクを参加者に送付すると、このリンクを開くだけで、ログイン画面にグループIDが設定された状態となるので便利です。


以後のクライアントソフトウェア上での操作は、後ほど記述される一般参加者向けのものと同じです。

 

3.1.3 大型情報提示装置(プロジェクタ、プラズマデイスプレイ等)を追加する際の操作

通常は管理者のコンピュータをプロジェクタなどの外部大型情報提示装置に接続するため、この作業は不必要かと思われます。

しかし下図のように、複数の大型情報提示装置を利用可能な場合は、これらに接続できるコンピュータ端末があれば有効活用できます。

現在用意されているのは、以下のような役割です。

 


議論の場にこれらの役割の大型情報提示装置を追加するには、以下の手順を踏みます。

グループIDとパスワードを (サイトトップ/詳細設定し開始/ログイン)で入力しログインします。

その後、公開画面用開始メニューの中から、希望の役割のボタンを押すとクライアントソフトウェアが起動します(初回起動のみインストール確認が必要)。以後は自動で動作します。


 

3.2 一般参加者(聴衆、学生など)の操作

一般参加者は、管理者から伝達されたグループIDとパスワードを (サイトトップ/詳細設定し開始/ログイン)で入力しログインします。

その後、自分にあった役割のボタンを押すとクライアントソフトウェアが起動します(初回起動のみインストール確認が必要)。

おもに一般参加者が選択する役割は、以下の二つです。

 

3.2.1 クライアントソフトウェアの操作

クライアントアプリケーションは下図のような外観です。タブレットペンによる書き込みと消しゴムによる書き込みの消去がいつでも行えます。

また,右下の「ホイール」のつまみを左右に回転させることにより,視野のズームインとズームアウトを行えます。

視野を平行移動したい場合は,タブレットペンの側面のボタンを押しながら画面上でドラッグを行うか,ファンクションキーを用いることによりスライド単位で前後に移動できるます。(タブレットの側面のボタンがない場合もあるので、その際は下図(ホイールの説明)をご覧ください。)

もしもあなたが発表者の役割をはたしている際は,視野移動が他のすべての参加者に反映されます。ただし,発表者とは独立して書き込みや視野移動を行っている参加者への反映は,最新の書き込み・視野移動が終わって10秒経つまで遅延され続けます。




※    視点に関するキーボード・ショートカット

F1 …ジャンプして1つ前の視点 (衝撃的だが酔いやすい)

F2 …ジャンプして1つ後の視点 (衝撃的だが酔いやすい)

F3 …滑らかに移動して1つ前の視点 (おすすめ)

F4 …滑らかに移動して1つ後の視点 (おすすめ)

F5 …瞬時に1つ前の視点 (ぱっと切り替えたいときに使う。多用すると迷子になる)

F6 …瞬時に1つ後の視点 (ぱっと切り替えたいときに使う。多用すると迷子になる)


 

4. すぐに使える事例集

多少専門的な操作を伴っても、とにかく早く試したいという場合はEasyStarterをお使いください。

使える機材から選ぶ

会場で利用可能な機材をもとに、下のチャートをたどって、利用形態を検討してください。

 

  1. 知識創発型プレゼンテーション
  2. クイズボード
  3. ブレーンストーミング
  4. マルチディスプレイプレゼンテーション

 

目的から選ぶ



当てはまるものが見つかりましたら、以下の詳細説明にお進みください。


 

(1) 知識創発型プレゼンテーション

いわゆる「つっこむプレゼン」です。

発表しているそばから、聴衆からの意見や質問、コメントなどが書き込まれていきます。

聴衆は自分の理解度や興味に応じて、自分の端末で資料のあらゆる場所を閲覧できます。



 

準備方法:

 

(2) クイズボード

とりあえず簡単にたくさんのコンピュータをつないで使う時に便利です。

出題者の出した問題に対し、各回答者が自分の端末に答えを書くと、それが集約表示されます。

このビデオの後半部にクイズボードの紹介があります。

 

準備方法:

 


 

(3) ブレーンストーミング

これは普通の「手書き共有ホワイトボード」としての使い方です。

準備方法:

 


 

(4) マルチディスプレイプレゼンテーション

単純にディスプレイやプロジェクタを複数用意するだけで、普通のPowerPointプレゼンテーション・講義が複数画面対応になり、連続するスライドを同時表示できます。

聴衆は板書の時間を確保したり、前後の情報を比較しながら理解したりできます。

準備方法:



5. FAQ

  • Q:よくでてくる「ことだま」という言葉はどういう意味ですか?
  • Q:ノートパソコンがすぐにスリープしてしまいます。
  • Q:接続がとても不安定です。もしくは、サーバに接続できません。
  • Q:ソフトウェアがとても不安定です。
  • Q:小さい子供に使わせると、すぐにいたずらの書き込みをされて進行を邪魔されてしまいます。
  •  


    6. 付録:サーバコンポーネントのインストール

    本項目は、IISやWebサーバーに関する知識のある方を前提に書かれています。


    Borderless Canvasはサーバクライアントシステムです。安定した速度で使いたい場合や、情報を外部に公開したくない場合は、サーバコンポーネントのインストールが必要です。特に、本システムはグループID、すべての操作履歴、プレゼンテーション資料などの重要な情報がサーバに蓄積されますので、ご注意ください。


    サーバコンポーネントは、少なくともWindows 2008 serverとWindows Vistaで運用実績があります。(Windows Vistaについては同時接続数に制限がありますので、ご注意ください)。これらのOSに、SQL server 2005もしくは2008 (express版でも小規模ならOK)をインストールし、IIS 7.0をインストールします。


    その後、CodePlexからサーバコンポーネントをダウンロードし、展開します。以下の2つのコンポーネントができます。


    この二つをインストールします。インストールには、.msiではなくsetup.exeをそれぞれお使いください。
    インストール時、.NET Frameworkのインストールが先行して行われる場合があります。

    IISの管理画面から、 webkotodama/dataおよび bc/App_Dataに、iis_userユーザに対する書き込み権限を付与します。
    webkotodama/web.configを編集し、
     
    <add key="BaseUri" value="http://bc.unryu.org/webkotodama/"/> のxxxxxxの部分にインストール先のサーバのIPやドメイン名を置き換えます。
    <httpRuntime executionTimeout="90" maxRequestLength="100000" useFullyQualifiedRedirectUrl="false" minFreeThreads="8" minLocalRequestFreeThreads="4" appRequestQueueLimit="100"/> の部分をいじると、ファイル容量制限や時間制限が可能です。

    以上で、http://(お使いのサーバのIPやドメイン名)/bc/ から、BorderlessCanvasが利用可能になります。 BorderlessCanvasが利用可能になります。

    machine.configを適切に設定することで、グループIDの認証パスワードの複雑さを調整できます。

    独自にサーバをインストールされた場合は、本ドキュメントの黄色蛍光色表記(bc.unryu.org)を、インストール先のサーバのIPやドメイン名に置き換えてご理解ください。



    7. 付録:EasyStarterの操作方法

    本項目は、「とにかくわかりやすく使いたい」という人向けではありません。少し専門的な操作が必要になります。


    EasyStarterはグループ認証や役割の設定が不要です。これは簡便にBorderless Canvasを活用できて便利ですが、誰からも閲覧や編集がされてしまいます。また、デフォルトでは他人に視点を強制する(発表者/Presenter)機能が全員OFFになっていますので、手動で設定する必要があります


    EasyStarterの利用は、2. 1分で体験するBorderlesCanvas の動画 にありますように、Webサイトから「簡単に開始/Easy Starter」を選択し、パスワードのない新規のグループIDを入力し、開始します。

    PowerPoint資料を共有したい場合は、PowerPointファイルをドラッグアンドドロップし、メニュー項目から「配布/Distribute」を選択し、全員に配ります。

    この状態では、すべての参加者は視点を自由に移動でき、誰からも強制されません。

    もしも誰かが発表を進行する場合は、その人のコンピュータのBorderless Canvasクライアントソフトウェアのメニュー項目から「設定」「SendView」を選択し、チェックされた状態にします。そうすると、その人の視点移動を他の参加者に強制できるようになります。

    途中で他の人に進行権を譲りたい場合は、お手数ですがこれまで進行をした人のSendViewのチェックを外し、新しい進行役のSendViewのチェックを行ってください。

    同時に2人以上のSendViewがチェックされていると、進行に支障をきたすので行わないでください。


    8. 付録:SkyDrive機能の利用

    Borderless Canvasには、SkyDriveで公開されているファイルを読み込む機能が用意されています。

    この機能を用いるにはこちらをご覧になり、必要な手順に従ってください。



    9. 免責事項


    本ソフトウェアは、開発中の評価版のため、ご自身の責任で使用してください。開発中のため、使用中に不具合が生じることがありますがご了承ください。 

    なお、本ソフトウェアの使用に関連して発生した如何なる損害、および第3者からなされる損害賠償等の請求による損害(この場合の損害とはハードウェア、他のソフトウェアの破損、不具合すべてを含みます)について一切責任を負いません。



    (C) Kazutaka Qurihara, MEET 2008-2009


    kotodama0 <at> unryu.org